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ドイツで体操交流、異文化体験 上越市内ジュニア選手 現地クラブと練習など

ドイツへの出発式に臨んだ選手とコーチ6人(1日午後、上越妙高駅)
中川市長や体操協会関係者に見送られ、改札を出る派遣メンバー

 体操競技のドイツへの上越市内ジュニア選手派遣事業が9日まで8泊9日の日程で進められている。1日午後、上越妙高駅で出発式が行われた。一行は2日午前に羽田空港から日本をたち、現地時間の同日夜にドイツに到着した。

 事業は東京オリンピック・パラリンピックで同市がドイツ柔道と体操選手団のホストタウンとなったことを機に、スポーツ・文化の継続的な相互交流と国際交流を通じた次世代教育を推進する目的。昨年8月に上越市柔道連盟の推薦で上越高柔道部員が渡独している。新年度には柔道と体操でドイツジュニア選手の受け入れが予定されている。

 今回は上越体操協会から推薦された、レインボージムナスティックス大潟の高橋音羽さん(関根学園高2年)、秋山結月さん(同2年)の女子選手、植木咲陽君(大潟町中3年)、栗林圭太郎君(同2年)の男子選手、同コーチの川田貴之さん(36)、佐藤美和さん(33)、市職員1人の計7人。

 出発式で、高橋さんと秋山さんは「今回、ドイツの選手と交流できる貴重な機会を頂き、心から感謝している。初めての経験で戸惑うこともあると思うが、精いっぱい頑張りたい。帰国してからは現地で学んだことや体操の魅力を発信し、お役に立てたらうれしい」とあいさつで抱負を述べた。メンバーは贈呈用のチタン製プレートのキーホルダーを携えた。

 ドイツを2度訪れたという中川幹太市長は「ドイツは文化を大切にしている素晴らしいところ。とてもいい経験になる。交流を育み、今後も頑張ってほしい」と激励。上越体操協会の内山米六会長も「この機会を通じ、上越とドイツ、日本とドイツの懸け橋となるよう、思い切り羽ばたいてほしい」と願った。

 3日にハレ市のナショナルトレーニングセンターで交流練習し、4日から同地のスポーツクラブや体操クラブと交流練習。同国青少年体操連盟との意見交換やライプツィヒの名所見学なども日程に組まれている。川田コーチは「オリンピックレベルの選手との交流も予定され、見て学べる機会。4選手は海外が初めてで、貴重な経験になると思う」と期待した。

中川市長や体操協会関係者に見送られ、改札を出る派遣メンバー