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手を上げ安全に横断 「渡るよサイン」を周知 上越署など

上越市で1日に行われた広報活動。警察と関係者、「ひかる君」が、下校中の児童に道路横断中の「渡るよサイン」実施を呼びかけた

 人や車の移動が活発になる春先に向けて「横断歩行者を守る交通事故防止運動」が1日から10日まで、県内で行われている。このうち上越市では1日、警察と関係機関による小学生の下校時間に合わせた広報活動が行われ、歩行者とドライバーの双方に「渡るよサイン」の周知を図った。

 山麓線(県道上越新井線)の大豆1交差点では、上越警察署と上越市、上越交通安全協会、上越地区安全運転管理者協会から合わせて6人が広報活動を実施。県警マスコット「ひかる君」と共に「渡るよサインで伝えよう!横断の意思」の横断幕を掲げ、下校する児童に左右の確認、手を上げての横断を呼びかけた。

 同署交通課によると、昨年に管内で発生した歩行者の人身事故は24件(前年より2件減)で、このうち道路横断中が14件(同1件減)だった。また、県警が昨年行った調査では、横断前に手を上げるなどの「渡るよサイン」を行った場合、行わない場合に比べ停車率が1・7倍だったという。

 同課の板垣昌利安全教育係長は「歩行者の危険意識だけでなく、ドライバーの歩行者保護意識も高くなる。子どもだけでなく、大人も積極的に渡るよサインを出してほしい」と呼びかけた。