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城下町高田を伝える一冊 城ネットが冊子製作 旧町名や由来など解説

パネル展の会場で高田城下町の冊子を手にする吉田会長

 高田城復元ネットワーク(城ネット、吉田昌和会長)は『見る・知る・伝える 城下町高田歴史案内冊子』を製作した。上越市高田の旧町名や由来などを解説。また、城下町の名残を伝える写真を展示するパネル展を、3月1日午後4時まで、同市本城町の高田城址公園オーレンプラザで行っている。

 同会は2021年から、会の顧問で郷土史家の植木宏さんによる高田城の見学ツアーを行ってきた。本年度は城下町を対象に4回実施し、その成果を冊子にまとめ、見学会で撮影したものを中心に動画を作成した。

 冊子はB5判カラー15ページ。加賀街道(北本町通り)、奥州街道(東本町通り)、北国街道・表町(本町通り)など、江戸時代の町名とその由来、現在の地名を解説。また春日山城下や福島城下など、町がどこから高田に移ってきたかも説明している。今後、高田地区の公共施設に設置を予定している。

 パネル展は各町内や番所の石碑や景観を写真で紹介し、貴重な懐かしい風景の写真も飾られている。動画は同会のユーチューブチャンネルから視聴できる。

 吉田会長(69)は「新年度は植木さんによるフォーラムを行いたい。いずれは高田城本体の見学会の様子を冊子にまとめたい」と話した。