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NPO法人あいあう(妙高市)両善寺で出張版子ども食堂 おいしい餅に広がる笑顔 地域、企業も協力 

つきたての餅などを味わう参加者

 子ども食堂、フードシェアリングなどを行っている妙高市長森のNPO法人あいあう(平出京子代表理事)は23日、同市両善寺の拠点施設「日替わりランチ両善寺和み」で餅つき大会を開いた。

 会場となった同施設は、丸山達子さん(74)が地域の交流の場として運営している。同イベントは国際交流協会と同法人のつながりから昨年2月に始まり2回目。出張版の「あいあう食堂」として、同施設スタッフや地区住民と協働で行われた。

 親子らを招待するに当たり、同地区にあるロッテアライリゾートが菓子を寄付、隣接する小林建材が駐車場を開放した。上越市のファミリーオートはマイクロバス送迎で協力した。

 当日は、子ども約30人と大人約20人が参加。登録家庭の子どもと保護者、上越教育大と県立看護大の学生ボランティアらに、同地区の子どもたちも加わった。

 参加児童らは高齢者とあや取りを楽しむなど日頃とは違う環境、雰囲気を満喫した。機械で丸くつき上がった餅は、あんこ、きな粉、のり、バターなどのトッピングで振る舞われ「おいしい」と好評。地元食材を使った雑煮なども人気だった。

 丸山さんは「子どもが少ない中、子ども同士で交流する場も少なくなっている」と話し、交流の場の和やかで、にぎやかな様子を喜んだ。平出代表理事(53)は「さまざまな支援を感じる。子どもたちに『自分たちは大切にされている』と感じてほしい、そんな思いで皆さん、動いている」と話し、協力に感謝した。