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令和6年度休日部活動 年間0~15日に 部活動地域移行 段階的に実施減らし 上越市

 上越市中学生のスポーツ・文化環境づくり推進委員会(委員長・長谷川晃一上越教育大助教)が20日、同市下門前の教育プラザで開かれた。中学校部活動の地域移行について、来年度の取り組みなどを報告、協議。令和6年度の休日部活動は年間で「0~15日」とする方針が示された。

 同市では部活動の地域移行を「学校における部活動改革」と「地域における子どもたちのスポーツ・文化活動の環境整備」の2本柱で進めている。このうち部活動改革では令和8年度から週休日の部活動を実施せず、5年度から7年度までは段階的に年間実施日を減らしていくことを中学校長会で申し合わせている。5年度は「20日以内」だったが、6年度は「0~15日」とした。無理のない範囲で0日に近づけていく意図が伝わりやすいよう、表現方法を改めた。

 本年度は休日部活動の減少を受け、複数の学校で保護者会が主体となり部活動の代わりとなるクラブを立ち上げ活動している。保険加入や、指導者が事故や救急に関する講習を受けているかなどの課題がある上、学校の顧問が参加し、通常の部活動との区別があいまいな事例もあるという。来年度からは継続性や他校生徒の受け入れなどを確認し、正式な地域クラブとして加盟するよう呼びかけていく意向を示した。

 文化部については吹奏楽の楽器貸し出しなどの課題があり、運動部に比べて地域移行が進んでいない実情がある。来年度は文化部の地域クラブ活動の実証事業を実施。市内の文化、芸術団体などを実施主体とするが、具体的な方法は団体によるとしている。

 中学校部活動の地域移行については、学校教育課、スポーツ推進課、社会教育課など教育委員会の複数課が取り組みを行っているが、来年度は教育総務課内に「地域クラブ活動推進室」を設置。関係各課の取り組みの調整や窓口の一本化などを行う。