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ワンランク上の総菜販売 エルマールに「ひびの食卓」 チャレンジキッチン 若手の開業を応援 20日からプレオープン

チャレンジ1人目となる小柳太祐さん
ひびの食卓で販売されるメニュー

 上越市西本町3の直江津ショッピングセンター・エルマール内フードコートに4月1日、デリカテッセン「ひびの食卓」がオープンする。野菜など地元食材をふんだんに使った、ワンランク上の洋風総菜を提供。20日からプレオープンする。

 同店は、エルマールを運営管理するマルケーエスシー開発が手がける「チャレンジキッチン」。将来、地元での開業を目指す若手料理人を応援したいと、フードコートの一角を改装して厨房(ちゅうぼう)を整備した。

 同店で腕を磨き、資金をためた料理人が後に地元で独立開業することで、地域活性化につなげたいとの狙いもある。整備には県の「新事業チャレンジ補助金」を活用した。

 開店に際し、チャレンジ1人目の料理人は上越市出身の小柳太祐(だいすけ)さん(38)に決まった。小柳さんは約20年、東京や神奈川、千葉などのフレンチ、イタリアンの名店で活躍。

 いずれは故郷で開業したいと願っていた小柳さんは昨年に帰郷。趣旨に賛同し、またさらなるステップアップを目指して同店での勤務を決めた。

 料理には小柳さんが絶賛する野菜をはじめ、みそなど調味料も地元産食材を中心に使用。メニューはフランス風ロールキャベツやミラノカツレツ、スモークポテトサラダやバーニャカウダなど。デパ地下の総菜店のような特別感があり、食卓を豪華にする。

 十数種類の総菜はショーケースに並べられ、量り売りやランチボックスで提供。持ち帰りや、イートインコーナーで食べられる。

 小柳さんは「自分の力がどこまで通用するか試したい。お客さんには上越産食材のおいしさを再発見し、幸せな気持ちになってもらいたい」と意気込む。

 マルケーエスシー開発の小股郁子さん(59)は「地元産野菜を使った、ちょっとぜいたくなデリを味わい、健康になってもらいたい」とアピールしている。

 営業時間は午前11時から午後6時まで。毎週火曜と第2、4水曜休み。2月は無休。

ひびの食卓で販売されるメニュー