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特産・そば普及へ 「打ち手」10人育つ 地域独自予算で養成講座 板倉区・ゑしんの里観光公社

棒を使って生地を伸ばす作業は、厚さを均一にするのが重要。受講者は講師の技を隣で学んだ(板倉区米増のゑしんの里記念館)

 板倉区の特産、そばの打ち手を増やそうと、同区のゑしんの里観光公社が昨年5月から取り組んできた「養成講座」が17日、終了した。上越市内の男女10人が計11回の講座を受講、数人は商品として対価を得られるレベルまで成長した。

 市の「地域独自の予算」を活用した事業。市内全域から人を集めて打ち手を育成し、中山間地の筒方地区で開かれる新そばまつりのスタッフや「そば処いたくら亭」の打ち手として活躍してもらおうと取り組んできた。

 最終回である今回の課題は女性が1キロ、男性が500グラムの「二八そば」を、45分を目安に打つというもの。45分以上かけるとそばの水分が抜け仕上がりが悪くなる。受講者は「どうがたの郷特産物生産組合」「つながるそばの会」から招いた講師から「粉に水を回すときは、多少軟らかくなっても思い切って」「生地は(台の上で)回しながら伸ばして、厚さを均一にする」などの技を学んだ。

 女性受講者の一人は「自分でそば打ちができるようになりたい」と参加。「そば打ちがとても面白いと分かった。板倉のイベントにもできる限り関わりたい」と話していた。