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宮古島城辺地区と板倉区 オンラインで“再会” 小学6年生同士交流 来越予定も地震で中止「顔見られ良かった」

宮古島の児童とオンラインでつなぎ半年ぶりの再会。背後には歓迎の横断幕を掲げた
午後はプレゼントとして贈るためのスゲ細工作り

 板倉区の小学6年生と沖縄県宮古島市城辺(ぐすくべ)地区の6年生によるオンライン交流が10日に行われた。約半年ぶりの“再会”を喜び、今後の交流継続につなげた。

 板倉区と宮古島市の交流は、明治時代に板倉区出身の中村十作が宮古島の人頭税廃止に尽力したことを縁に行われている。コロナ禍での休止を経て本年度から再開。昨年8月には板倉小と豊原小の6年生4人が宮古島市を訪問した。

 8日から11日までの日程で、城辺地区の4小学校の児童4人が上越市を訪れる予定だったが、能登半島地震により中止に。オンライン交流に切り替えて実施した。

 オンライン交流は板倉コミュニティプラザと城辺公民館をつないだ。板倉からは昨夏に宮古島へ行った4人、宮古島側は来越予定だった4人のうち3人が参加した。画面越しだが約半年ぶりの再会で、互いに近況報告をしたり、ビデオ通話アプリの機能を使った絵描きを楽しんだりした。

 今後の交流継続のため、SNSやゲーム機の個人番号を交換。オンラインゲームで遊ぶ約束をしていた。

 豊原小の小山颯太君は「(来越が)中止は残念だったけど、顔が見られて良かった。これからも一緒に遊びたい」と話した。

 同日午後は児童4人が同区釜塚のスゲ細工資料館「つなぐ」を訪れ、スゲ細工づくりを体験。宮古島にプレゼントとして贈るためで、平丸スゲ細工保存会の柴野美佐代理事長らに習いながら、しめ縄リースを作った。製作中の風景の様子を撮影し、交流先の児童にSNSで送る場面も見られた。

 野村水希さん(板倉小)は「協力して作れて良かった。喜んでもらえたらうれしい」と話した。

午後はプレゼントとして贈るためのスゲ細工作り