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〝ジオパル〟の活気に 糸魚川ジオレイル倶楽部 市内外28人 鉄道愛好家集い設立 鉄道文化遺産活用・継承へ イベントや交流会

「鉄道愛好家の皆さんと古き時代、輝かしい未来を語り合いたい」。「糸魚川ジオレイル倶楽部」を立ち上げた会長の杉本さん(右)と副会長の小林さん
市内外から年齢層幅広く「鉄道愛好家」の会員が集って開かれた設立総会(1月28日、同倶楽部提供)

 「鉄道のまち糸魚川」を盛り上げていこうと糸魚川市内外の鉄道愛好家が集って、「糸魚川ジオレイル倶楽部」を新たに立ち上げた。

 ジオラマ鉄道模型を主にキハ52やSLくろひめ号の実車両、トワイライトエクスプレス再現車両の展示などがそろう糸魚川駅アルプス口の「糸魚川ジオステーションジオパル」をより活気あふれる場とし、イベントや写真展、交流会などの事業を展開していく。市内の鉄道文化遺産の活用、継承にもつなげる。

 会員は28人。小中学生から80代まで幅広い世代で、半数以上が市外から。東京、横浜、長野など県外在住者や地元出身者らも多く、ジオパルを通じて知り合った仲間がそろった。1月28日に、同市大町1のSARA緑町会館で設立総会を開いた。

 発起人・代表で、会長に選ばれた杉本次生さん(76)はジオパル元職員。平成27年の開設当初から一昨年末まで、鉄道ジオラマをはじめ糸魚川の鉄道の魅力、情報を発信して多くの来訪者と交流を広げてきた。「子どもも大人も年齢差など関係なく、鉄道という同じ趣味でつながりができる。楽しい。そういった仲間でジオパルをにぎやかにしていけたら」と話す。

 ジオパルに訪れる子どもたちの中には〝鉄道マン〟に憧れる子も多い。副会長の小林稔さん(81)は現役時代に運転士としてキハ52や蒸気機関車に乗っていた。ジオパルにボランティアで携わっていた間、子どもたちにも当時の状況や苦労などを語った。「目を輝かせて夢中になって、みんな純粋に鉄道が好きなんだ」と見守る。

 活動の一環で展示車両の掃除やメンテナンスにも取り組んでいきたいとしている。

 一般、賛助会員を募集中。申し込み、問い合わせは杉本さん(電025・552・0788)へ。

市内外から年齢層幅広く「鉄道愛好家」の会員が集って開かれた設立総会(1月28日、同倶楽部提供)
実車両などが展示され、子どもから大人まで鉄道ファンに人気の施設「糸魚川ジオステーションジオパル」