過去を振り返ったり、未来を心配したりせず、今ここに焦点を当てて生きていきたい―。河野千夜子さん（６０）が開いた雑貨とカフェ「イマココ」の店名には、そんな思いが込められている。

　牧区内の介護施設で介護職として勤め定年退職、今年１０月に旧牧商工会館内に同店をオープン。長年の夢だった「誰にとっても居心地の良い場所」を構えた。

　ブルーが印象的に使われた〝レトロかわいい〟店内。古材を使った窓際のカウンターは、和やかに談笑する人らの憩いの場所だ。「自分がいいと思ったものしか置かない」という雑貨は、古布のリメークバッグやポーチ、陶器、ドライフラワーなど個性豊かな品が並ぶ。

　ハンドドリップでいれるオリジナルブレンドコーヒーの「イマココブレンド」（税込み４００円）は、中煎（い）りと深煎りの２種類。「バスクチーズケーキ」（同４８０円）や「濃厚ショコラケーキ」（同）と一緒に味わうファンが多い。アイスやりんごジュースなどのキッズメニューも。子ども連れ向けに小上がりもあり、絵本が自由に読める。

　「日常のもやもやした思いなどを、リセットしに来ませんか」とにこやかに話す河野さんとの会話も、ここを訪れる楽しみの一つ。コーヒーの香りと相まって、つい長居したくなる居心地の良さだ。



・上越市牧区柳島１２１２

・午前１０時から午後５時まで

・日・水曜定休

・電０２５・５４２・０３４７