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糸魚川駅 合格祈願の名物企画 貫通石御守 最後の配布 残り数少なくなり

「貫通石御守」を手渡す浜岸駅長(右)
今年で最後の配布となった「貫通石御守」

 JR西日本糸魚川駅(浜岸悟駅長)は5日、糸魚川市大町1の同駅北陸新幹線改札前で、合格祈願の「貫通石御守」を配布した。この時季恒例の名物企画も石が残り少ないこと、3月に控えた北陸新幹線敦賀延伸の節目を踏まえて今回が最後。昨年の約2倍に上る500体を用意し、同日中になくなる人気ぶりだった。

 同駅で配る「貫通石御守」は、北陸新幹線の高ノ峰トンネル(同市木浦―中浜間)の貫通地点で採取された石を、同市一の宮1の天津神社でおはらいしたもの。「石(意志)を貫いて難関突破」「見通しが明るい」などの趣意で受験生を応援する縁起物として定着し、人気を得てきた。

 今年は事前の整理券配布は行わず、受付開始前から幅広い世代で長蛇の列ができた。行列の先頭だった市内の男性(74)は「孫の高校受験のお守りにしたい」と声を弾ませた。

 浜岸駅長は「(今回での終了は)一つの節目。これほど多くの方々に足を運んでいただき、ありがたい」と話した。

今年で最後の配布となった「貫通石御守」