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防災意識啓発へ 能登半島地震受け改めて決意 妙高市消防出初め式

市役所コラボホールで開かれた消防出初め式(妙高市役所提供)

 妙高市消防出初め式が4日、市内で行われ、元日の能登半島地震を受け改めて訓練の強化と防災意識の啓発、消防団員の団結強化、無事故・無災害を願い決意した。

 同市の消防団と新井、頸南両消防署などから約50人が参加した。式に先立ち防火パレードが行われ、市役所を発着点に加茂神社や白山神社などを車列が巡った。その後、両神社を参拝し、市役所で式が開かれ、城戸陽二市長が年頭の辞を述べた。

 終了後、山川栄勇団長は「市消防団としていかなるときでも迅速に、市民の安全を確保することに努力していきたい。市民が安心して暮らせる地域をつくっていきたい」と話した。羽田空港での航空機の衝突炎上事故で日航機から全員脱出したことに触れ、「いかに訓練をやっているか。訓練しないで本番でできることはない。いざ災害があったときに速やかに行動できるよう訓練を強化していきたい」と表情を引き締めた。

 妙高市内では昨年一年間に16件(前年比10件増)の火災が発生し、近年なかった死者が1人出た。消防団員は年々減少し、昨年12月1日時点で724人。平成29年4月に比べ221人減っている。