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妙高、最大震度5強 能登半島地震 医療機関の外壁落下 けが人なし、9棟被害 

5階外壁が落下したけいなん総合病院(2日午前11時過ぎ撮影)
地震被害による出控えなどで翌日2日、妙高市内の各スキー場の人出は若干少なめだった(2日正午過ぎ、赤倉観光リゾートスキー場)

 能登半島地震での妙高市内の震度は妙高高原支所5強、妙高支所5弱、本庁4。2日午後5時現在、市内でけが人等の人的被害はなく、建物被害は一部損壊が9棟だった。

 同市は1日、城戸陽二市長を本部長とする災害対策本部を設置。同日午後9時から会議を開き、被害状況などを確認した。

 建物被害のうち、同市田町のけいなん総合病院では、5階の外壁が落下し4階のガラスが破損した。業務への支障は発生していない。同市白山町の水夢ランドあらいでは、つり天井が落下し、不凍液管が破損した。同市赤倉の住家では、屋根の軒が落下した。

 そのほか、市内各所で漏水、道路の陥没、道路設備の破損が確認された。

 自主避難所には、新井総合コミュニティセンター、市総合体育館はねうまアリーナ、妙高高原メッセの3施設に最大で計59人が避難したが、2日午前9時30分までに帰宅した。

◇スキー場混乱なく

 年末年始で大勢のスキーヤー、スノーボーダーが訪れていた妙高市内の各スキー場では、地震による大きな混乱はなかった。

 赤倉温泉観光協会のスタッフによると、地震発生時の1日夕刻、案内所内や通りにスキー場から戻ってきた多くのスキー客らの姿があった。激しく長い揺れだったが、パニックにはならなかった。

 赤倉観光リゾートスキー場のスタッフによると、地震発生はゴンドラ・リフトの営業終了後だった。来場者、従業員は屋外やゲレンデに避難し、揺れが収まるのを待った。同ゲレンデは構造上、雪崩発生の心配はなかった。

 2日は平年の正月に比べ、人出は若干少なめだった。同スタッフは、地震被害の出控えと受け止め、被災地の復旧、復興を願った。

地震被害による出控えなどで翌日2日、妙高市内の各スキー場の人出は若干少なめだった(2日正午過ぎ、赤倉観光リゾートスキー場)