吉川区坪野のスカイトピア遊ランドで２２日、「ＣＯ２フリー電気購入契約証明書」の交付式が行われた。同施設の指定管理者みなもとの郷（同所）とゆきぐに新電力（南魚沼市）がＣＯ２フリー電気の需給契約を締結。化石電源を主とする電気に非化石証書の環境価値を付加することで、ＣＯ２排出削減と再生可能エネルギー普及貢献を目指す。

　ゆきぐに新電力によると、上越市の公共施設として初めてＣＯ２フリーの電気を導入するとし、ゼロカーボンシティを目指す上越市にとっても、先進的な取り組みになるとしている。

　同社の中嶋知一社長は、非化石証書購入代行サービスの利用に感謝。「お客さんの必要量を代理購入することで、お客さんが実質的にＣＯ２フリーの電気を使っていることを表明でき、脱炭素社会の実現に向けた後押しになる」としている。代理購入した非化石証書は、産地や発電方法がトラッキング（追跡）されており、再生可能エネルギー由来の電気を実質的に使っている証明になるという。

　中嶋社長は「ＳＤＧｓやカーボンニュートラルなど多くの国が目標を設定して努力している。この取り組みが上越市から広がっていくことを期待している」と話した。

　みなもとの郷の内藤潔社長は「上越市で初めての導入ということで、とてもうれしく思う。御社には電気料金削減の面でもアドバイスを頂き、施設を運営する上で非常に助かっている。このような環境に優しい電気が広まっていくのは良いこと」と感謝した。今回の提案により、ＣＯ２フリーの電気を全量導入しても、１１月は６・７％ほど既存の電力料金より安くなると説明した。