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阿部勝夫さん総務大臣表彰 25年余り町内会長務め 吉川区伯母ケ沢

風間所長から総務大臣表彰の表彰状を受けた阿部町内会長(左)

 吉川区伯母ケ沢町内会の阿部勝夫町内会長(81)が本年度の「自治会等地縁による団体功労者総務大臣表彰」を受賞し、14日、同区総合事務所で表彰式が行われた。長年の功績が認められ、阿部町内会長は「受賞に驚いている」と話している。

 阿部さんは平成10年4月から町内会長となり、現在まで25年8カ月の長期にわたり務めている。この間、自ら先頭に立って国の中山間地域等直接支払制度を活用、水路を土側溝からU字管に改修するなど、農作業をしやすくした。

 現在、5世帯10人と過疎化が進み、水路維持のいわゆる普請活動が「ぎりぎり」といい、ボランティアを要請している。かつてはさまざまな行事があったというが、今では夏の土用祝い、収穫祭、年始会などに限定している。「集落の方とはいつも会って話している」「そろそろ若い方にお願いできれば」と話す。

 これまで平成16年度に旧吉川町事務連絡員感謝状、同25年度に上越市表彰を受けている。

 吉川区総合事務所の風間悟史所長は「長い間ご苦労さまです。健康に気を付けて続けていただければ」と祝福した。

 同総務大臣表彰は、地縁による団体などの代表者らで一定期間在職し、地域的な共同活動を通じて良好な地域社会の維持、形成に顕著な功績があった人を表彰するもの。平成11年度から実施され、上越市では初めての推薦、受賞となった。本年度県内では新潟市を除き4人が表彰された。