新潟地方気象台は１６日、暴風と高波、大雪に関する県内気象情報を発表した。それによると、上中越は１７日明け方から夕方にかけて高波に警戒、山沿いで同日夕方から１８日にかけて大雪による交通障害に注意、警戒を呼びかけている。

　日本海にある低気圧は１７日にかけて急速に発達し、日本付近は同日から１８日にかけて冬型の気圧配置となる見込み。県内は海上を中心に非常に強い風が吹き、海は大しけになるとみられる。１７日から１８日にかけて北陸地方の上空約５５００メートルに氷点下３０度以下の寒気が流れ込むため、大雪となる所がある。１６日夜遅くから１７日にかけて上空の寒気の影響で県内は大気の状態が非常に不安定となる恐れがある。

　期間中、上越地域で予想される気象情報は、１７日から１８日にかけて最大風速（最大瞬間風速）が陸上１５メートル（３０メートル）、海上２２メートル（３５メートル）。１７日にかけて波の高さ６メートル、同日午後６時までの予想２４時間降雪量は平地１０センチ、山沿い５０センチ。また、１７日の最高気温は前日から１０度近く下がるなど、急激な気温低下にも注意が必要だ。

◇強風見込まれ電車運休決定　国道・高速予防的通行規制の可能性

　強風が見込まれるため、ＪＲ信越線は１６日午後５時３０分から、柿崎―柏崎両駅間で列車を運休。１７日も始発から午前９時ごろまで、同駅間で運休する。代行輸送は行わない。また国土交通省北陸地方整備局とネクスコ東日本新潟支社は１６日、大雪による通行止めが発生する恐れがある区間を発表。上越地域では国道８号の上越市柿崎―大潟間、同市下源入―糸魚川市能生間、同市外波―市振間、国道１８号の妙高市関川―猪野山間が、大雪や吹雪により予防的通行規制を行う可能性があるという。高速道路は関越道の長岡―湯沢間で通行止めの恐れがある。