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火災、労災防止観点に 合同で安全パトロール 糸魚川市消防 上越労基署

パトロールの様子(デンカ提供)

 糸魚川市消防本部と上越労働基準監督署は8日、火災や労働災害防止を主眼とした合同の安全パトロールを、同市のデンカ青海工場で行った。

 同工場では4月16日に製造プラントの設備から、同19日に敷地内の排水溝内にたまったガスが燃えて火災が発生。6月14日には同工場の田海地区工場のクロロプレンモノマー製造設備でメンテナンス中の配管が破裂し、協力会社の従業員1人が死亡、2人が負傷した。配管破裂事故については11月22日、事故調査委員会による中間報告書が公表された。

 合同パトロールはこれらを受けて行ったもので、消防側と労基側合わせて16人が参加。4班に分かれ、青海地区工場ではカーバイド電炉工程とアセチレン工程、田海地区工場ではML工程とクロロプレン工程に対して実施した。

 パトロール前の事前ミーティングを除き非公開で行われ、市消防本部によると法令違反や重大な指摘事項はなく、火災発生後の安全対策について継続した維持管理がなされていることを確認したという。