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誰でも気軽に集える場に 名立区で「まちなかサロン」 お茶飲みやレク楽しむ

お茶を飲みながら和やかに会話を楽しむ参加者
レクリエーションは座ってボールを投げる「ころころダーツ」に挑戦。高得点を狙って白熱した

 誰でも自由に、気軽に集える場を―。「まちなかサロン」が13日、名立区名立大町の一般住宅を会場に開かれた。初回は近所に住む70代から80代の高齢者7人が参加。おしゃべりを楽しんだりレクリエーションをしたりして、和やかな時間を過ごした。

 実施団体は名立区住民福祉会、名立まちづくり協議会、上越市社会福祉協議会名立支所、名立区いきいきサロン運営協議会の4団体。

 まちなかサロンは「名立まちづくり計画」に位置づけられている取り組みで、関係団体が今春から具体化に向けて話し合いを進めてきた。課題となっていた会場について、めどが立ったことから、同日の実施に至った。

 同区では毎月1回、八つの地区ごとに「いきいきサロン」が開かれている。まちなかサロンは地区や年齢に関係なく、誰もが自由に、気軽に集える場所。閉じこもりや認知症予防、友達づくりや世代間交流を図る目的がある。固定のプログラムは設けず、各自が緩やかに、自由な時間を過ごすことを基本としている。

 会場の住宅に着いた参加者はスタッフから血圧や体調チェックを受けた後、緩やかな雰囲気の中でお茶飲みを開始。久しぶりに顔を合わせる人もいて、思い思いに会話を楽しんだ。

 その後は床に広げた的にボールを投げて、高得点を目指すレクリエーション「ころころダーツ」に挑戦。思わぬ方向へボールが転がると、笑い声が響いた。

 新町地区の斉藤勝子さん(81)と友人の竹内美富子さん(83)は「サロンが開かれると知って楽しみに訪れた。気兼ねなくおしゃべりができ、地区が違う人とも久しぶりに話ができて良かった」と喜んだ。

 サロンは月1回のペースで実施予定。名立まちづくり協議会会長の三浦元二さん(72)は「外出の機会が減る冬場こそ、こういう場をつくってあげられればと思う。地域の生活実態を見ながら、実施場所や頻度を考えていきたい」と話していた。

レクリエーションは座ってボールを投げる「ころころダーツ」に挑戦。高得点を狙って白熱した