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身近な感動したためて 上越タイムス広告会コミュニティ懸賞作文 最優秀賞に池田さん、村田君 入賞者を表彰

表彰式に出席した入賞者ら

 上越タイムスの定期広告主で構成する異業種ネットワーク「上越タイムス広告会」(相澤吉久会長=相村建設社長)は9日、上越市仲町3の宇喜世で「第22回コミュニティ懸賞作文」の表彰式を行った。最優秀賞には、小学生の部で池田菜生さん(上越教育大附属小5年)、一般の部で村田明駿君(上越教育大附属中2年)の作品が選ばれた。

 同会の文化事業として「私のまわりのホッといい話」をテーマに、800字以内で公募。上越、糸魚川、妙高の3市から約350作品が寄せられた。藤林陽三選考委員長(高田文化協会長)は「身近な出来事、人間関係を文字として残すことが非常に大切。人と人とのつながりを大切にする、人としての成長を期待したい」と激励した。

 小学生の部の池田さんは、「人それぞれの『当たり前』」と題し、困った人に手を差し伸べることが「当たり前」という先輩の姿勢から、自らの「当たり前」を見直すきっかけになった出来事を丁寧に描写。「優しさを思い出しながら、感謝を込めて書いた」と振り返った。

 一般の部の村田さんの題名は「懐深き本町商店街」。90歳を超えてもはつらつと店を切り盛りする喫茶店店主の姿を通じ、経験を重ねた先達が活躍する商店街の良さをつづった。「心打たれた話を文章で伝えることができて良かった」と喜んだ。

 相澤会長は「つらいことや悲しいことも真摯(しんし)に受け止め、乗り越えて作品につづった勇気に敬意と感謝を表したい」と話した。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 ◇小学生の部

 ▽最優秀賞 池田菜生(上教大附属5)▽優秀賞 猪又千悠(糸魚川市立大野6)、宮澤理沙(上教大附属6)▽佳作 小山莉奈(上越市立上下浜6)、関原和(上教大附属4)、加藤雪乃(同6)▽上越タイムス広告会会長賞 渡邉花菜(同5)

 ◇一般の部

 ▽最優秀賞 村田明駿(上教大附属中2)▽優秀賞 小川鯉世(同3)、丸山紗和(同3)▽佳作 丸山凱士(同2)、中野奏絵(同2)、宮尾心海(上越市立中郷中3)▽上越タイムス広告会会長賞 塚田智衣(上教大附属中3)