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国交大臣表彰を受賞 中郷区まちづくり振興会 手づくり郷土賞 二本木駅生かし地域活性

二本木駅構内にある喫茶「なかごう さとまるーむ」。地域住民や観光客らの憩いの場となっている(2019年撮影)
今年9月に行われた「スイッチバック二本木駅鉄道まつり」の様子。親子連れらでにぎわった

 NPO法人中郷区まちづくり振興会(岡田龍一理事長)はこのほど、国土交通大臣表彰の「手づくり郷土(ふるさと)賞(一般部門)」を受賞した。無人駅である「二本木駅」での喫茶運営や、同駅を活用した各種取り組みが地域のにぎわい創出に寄与したとして評価された。

 同賞は、社会資本と関わりを持つ地域づくりの優れた取り組みを推進するために創設された賞で、本年度で38回目。本年度は全国各地から応募があった35件の中から15件(大賞部門2件、一般部門13件)が選定された。

 同振興会は2015年、えちごトキめき鉄道の開業に合わせ、無人駅である二本木駅を地域の新たな観光資源にする取り組みを開始。翌16年に、スイッチバックがある駅としての知名度を生かして喫茶「なかごう さとまるーむ」を駅舎内の空きスペースに開設。来訪者に休息の場を提供した。

 2019年からは同駅の業務委託を受けて通年営業とし、地域住民はもとより観光客らの利用と交流を促進。現在は年間4000人以上が訪れる。また地域の活動団体と連携し、鉄道まつりなどを主催。地域活性化に寄与している。

 岡田理事長(47)は「継続してやってきた成果が認められ、うれしい。トキめき鉄道、上越市、地元住民の協力があってこそ」と受賞を喜んだ。さらに「新しいものをつくるのではなく、今ある二本木駅という資源を活用して、地域ににぎわいを生み出す活動に励みたい」と今後の意気込みを語った。

23日に都内で 活動プレゼン

 岡田理事長は23日に、都内で開かれる受賞記念発表会に出席、活動についてプレゼンテーションを行う。また北陸地方整備局を通じた認定証の授与が、来年1月に行われる予定となっている。

今年9月に行われた「スイッチバック二本木駅鉄道まつり」の様子。親子連れらでにぎわった