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社会・くらし

「アートラベル酒」今年も 障害あるアーティスト×蔵元「ぼくらのShuShuShu」 来年2月20日から販売

蔵元の関係者、アーティストと家族らが一堂に会し、企画への思いを一つに。コラボレーション作品と共に
あいさつする竹田実行委員長

 障害のあるアーティストと上越地域の蔵元によるコラボレーション企画「ぼくらのShuShuShu」が本年度も始まり、7日、キックオフイベントとして上越市本町3の高田まちかど交流館で関係者の面識会が開かれた。

 主催は県酒造組合高田支部などで組織する実行委員会。同支部の蔵元がアーティストの作品をラベルにあしらった酒を製造する取り組みで、3年目を迎えた。

 これまでは上越地域の表現者によるアート活動「ぼくらのアール・ブリュット」から作品を募っていたが、今回は取り組みの周知と参加者拡大を目的に、初めて作品を公募。10月には「越後・謙信SAKEまつり」に合わせて公募展が行われた。この中から作品と蔵元をマッチングし、アーティスト7人と10蔵元のコラボレーションが決定した。

 面識会に参加した竹田成典実行委員長(竹田酒造店社長)は「作家と農家のコラボ企画『ぼくらのMaiMaiMai』も昨年に引き続き行われている。これからは(企業も)地域とのつながりが重要。コメと酒にとどまらず、さまざまな業種とのコラボが広がれば」と期待した。

 参加アーティストの一人、馬場悠斗さんの母親の友絵さんは「企画は息子にとって社会とつながる良い機会。上越地域のお酒とともにアートを楽しんでもらいたい」と話した。

 アートラベル酒の販売は来年2月20日からで、1本2200円(税込み)。上越、妙高両市の15酒販店のほか、県内の酒販店で販売予定。

あいさつする竹田実行委員長