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年末を無火災で 繁忙期控え防火指導 上越市仲町、本町飲食店110軒で 上越南消防署

上越南消防署が高田の飲食店で防火指導。年末の繁忙期に向けて火災の危険性が高まるとして、チラシ配布や消火器などの点検を行った(上越市仲町4の大黒屋で)

 年末の繁忙期を控えて上越南消防署は5日夜、上越市仲町、本町の飲食店を対象に防火指導を実施し、署員18人が8班に分かれ、110軒で防火設備の点検や呼びかけを行った。

 毎年この時季、上越地域消防局管内の各署が行っている活動。今年は11月20日から12月22日まで、施設ごとに消火器が使用期限内のものか、避難口誘導灯がきちんと点灯するかなどを点検する。

 同日は火災の危険をチェックできるチラシを配布し、火災予防を呼びかけた。同市仲町4の「大黒屋」(高田ターミナルホテル内)店長の田中友介さんは「火災が発生したときは、初期消火とお客さまの避難誘導、自分たちの命を守ることを心がけている。いつでも起こると想定して備えたい」と話した。

 上越南消防署によると、同署管内では同日時点で、14件の火災が発生しているという。加藤良文署長は「火災を発生させないことを第一に、火を使っているときはその場を離れない、こんろ、コンセント周りを清掃する、避難経路に物を置かない」と注意を呼びかけ、「建物が密集する地域なので、店はもとより地域の皆さんで火災に気を付けてほしい」と願った。