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バッグ中心に伝統工芸展示 大杉屋惣兵衛お馬出し店

バッグを中心に、「印伝」が多数飾られている

 上越市本町3の大杉屋惣兵衛お馬出し店は7日から12日まで、「印伝(印傳)」の展示会を行っている。長い歴史を持つ伝統工芸品がバッグを中心に約100点展示されている。開場時間は午前10時から午後6時まで。

 印伝は鹿革に漆で模様付けしたもので、「印度(インド)伝来」を略したものが語源といわれている。同店は隔年で印伝の展示を行ってきたが、2年前の前回はコロナ禍の影響で小物が中心となり、本格的な展示は4年ぶり。

 展示されているのは著名な山梨県の甲州印伝の印傳屋による製品。今回がバッグが大部分を占め、見応えがある。武具にも使われていた伝統的な和の柄から、洋服にも合わせやすい現代的な柄まで幅広い。慶弔にふさわしい黒地のバッグもある。

 ほかにも財布やメガネケース、手頃な根付けなどがそろっている。同店は「長く使うと見た目も手触りもしっとりしてくる。一生物として使える」と話している。