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三和区出身・カナダ在住 千尋・メイルホットさん 絵本に込めた感謝・喜び 第2弾を刊行

トロントのクリスマスマーケットで、サンタと英語版、日本語版の絵本を持つ千尋さん(左)とジョンさん(提供写真)

 三和区末野新田出身でカナダ・トロント市在住の千尋・メイルホットさん(36)は11月に絵本の第2弾『チジラとリトルスプーン さいこうのおくりもの』を刊行した。かわいい絵のクリスマスストーリーの中に、感謝や人のために何かをする喜びなどの要素を取り入れている。

 千尋さんは語学留学をきっかけにカナダに在住、夫のジョンさん(36)の勧めで春に色をテーマにした英語の絵本を制作、その後、日本語版も刊行された。今回は前回に続き、自身をモデルにしたシャイな怪獣、チジラとジョンさんを基に考えたリトルスプーンが登場している。

 粗筋はゲームが好きなリトルスプーンが、チジラを誘ってサンタクロースの家に忍び込み、誤ってけがをさせたサンタに代わってプレゼントを配るもの。さまざまなものの色を伝える前作から、ストーリー性のある内容に変わっている。

 内容はジョンさんと相談して考えたという千尋さん。「クリスマスにギフトをもらうだけでなく、みんなで分け合う大切さを知ってほしかった」と込めた思いを話した。前作は巻末の塗り絵を付録としたが、今回はジョンさんが作った、物語に登場するゲームを添えており、2次元コードを読むとプレーできる。

 千尋さんは「今後も感情のコントロールなど教育的な内容を込めた絵本を出したい」と話した。英語版と日本語版の2種類で、いずれも税込み1936円。アマゾンで販売している。