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「除雪おたすけ隊」が発足 今冬から活動 高齢化受け要望に対応 中郷区岡沢で

結成され、今冬から活動する中郷区岡沢の「おかざわ除雪おたすけ隊」メンバー。前列左から隊長の岡田雅彦さん、事務局の尾崎太亮さん(上越市市地域おこし協力隊)
岡沢農民研修センターに場所を変えて行われた説明会で活動内容や注意点などを確認

 集落や世帯の高齢化が進み、除雪作業に苦労する人たちが増える中、中郷区岡沢で3日、「おかざわ除雪おたすけ隊」が発足した。町内で参加を募り、30~70代の12人が隊員に名乗りを上げた。要望のある世帯の屋根雪下ろしなどに対応する。

 同町内では全戸アンケートを実施し、屋根雪下ろしなどで10件ほどから要望があり、今後も増えると見込まれ、協力隊の結成に至った。行政の補助金なども活用し、ピーター(ロータリー除雪機)1台、雪かき用のスノーダンプ10台、安全帯や命綱などをそろえた。

 同日、メンバーが集まり、説明会を行い、5日に対象の世帯を下見することにした。隊長となった岡田雅彦さん(67)は「地域で高齢化が進んでいる。雪下ろしは大変で、地域で助け合う時期。雪の自主防災組織の位置付け」と趣旨を話し、「地域の若者が集まってコミュニケーションも深められる」と利点を挙げた。

 岡田勝廣町内会長(70)は「高齢化が進み、岡沢でも何とかしないとと思っていた。初めての取り組みであり、町民の方から喜ばれると思う。安全第一でやっていただきたい」と結成に感謝した。

 1日2~3件の雪下ろしや軒下除雪などを想定し、1件当たり3人ほどで作業に当たる予定。料金は作業員1人時給3000円(他に事務手数料など)で、利用者負担(助成利用もあり)となっている。

岡沢農民研修センターに場所を変えて行われた説明会で活動内容や注意点などを確認