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妙高市・赤倉観光リゾートスキー場 コロナ禍前の活況期待 今シーズン安全祈願祭 頂上付近積雪40センチ 関係者80人参集

新雪に覆われ、冬の青空が顔を出すゲレンデ(1日午前10時30分ごろ、妙高市田切の赤倉観光リゾートスキー場)
厳かな神事で今シーズンの安全、安心や盛況を祈願する関係者

 妙高市田切の赤倉観光リゾートスキー場で1日、今シーズンの安全祈願祭が執り行われた。関係者約80人が冬の青空と新雪に覆われたゲレンデに向かい、厳かな神事で無事故、無災害やにぎわいを祈願した。同日現在、頂上付近の積雪は約40センチ。16日オープンを予定している。

◇オートゲート・システム導入

 安全祈願祭は、地元の新赤倉観光協会(腰丸諭会長)が主催。毎年12月1日に実施している。赤倉観光リゾート&スパ(後藤幸泰統括支配人)が運営する同スキー場は、充実した設備・サービスと豊富なパウダースノー、最上部(標高1500メートル)からのロングコースなどが魅力。

 同スキー場によると、昨シーズンの来場者は約8万人。新型コロナウイルスの5類移行後、初めて迎える今季は、インバウンド需要が復活し、複数のスキー場で共有化を図るオートゲート・システムの導入効果なども見込まれ、コロナ禍前の水準となる約12万人の来場を目指す。

 同日は斐太神社(同市宮内)から神官を招き、玉串奉てんなどの神事が厳かに執り行われた。冒頭あいさつで同協会の岡田知之副会長は大勢の参集に「期待の大きさを感じる」と感謝。新システム導入などで「戸惑うこともあると思うが、お客さまが楽しんでいただけるようご協力を」と呼びかけた。

 「雪のある中で迎える安全祈願祭は久しぶり。地元の宿泊予約も好調と聞いている」と、後藤統括支配人は幸先良いスタートに安堵(あんど)し、アフター・コロナの盛況に期待。暖冬予報にも「営業できないような影響はでないだろう」と見通し、「コロナ禍では大自然の中で遊ぶことができなかった。きれいな空気の中、思い切りスノースポーツを楽しんでほしい」と願いを話した。

 同市内の8スキー場は15日以降、順次オープン日を迎える。

厳かな神事で今シーズンの安全、安心や盛況を祈願する関係者