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欧勝海 新十両に 大の里ら先輩に続く 日本相撲協会 十両昇進力士発表

十両昇進を決めた欧勝海(前列左)と鳴戸親方。同部屋の海洋高の先輩、丸勝(前列左から2人目)と後輩、村山(同右)。後列は母校海洋高相撲部員(令和3年12月、謙信公武道館で行われたイベント「謙武祭」から)

 日本相撲協会は29日、大相撲1月場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、海洋高出身の欧勝海(22、本名・深沢成矢、鳴戸、石川県津幡町出身)らの新十両昇進を決めた。この日発表された十両昇進力士は4人(うち新十両は2人)。

 海洋高出身の関取は王輝(27、錣山、関川村出身)、大の里(23、二所ノ関、石川県津幡町出身)、高橋(24、二所ノ関、福島県須賀川市出身)に続き4人目。欧勝海は自己最高位の幕下西2枚目で迎えた11月場所で4勝3敗と勝ち越した。

 津幡町立英田小1年の時に津幡相撲教室で始め、全国少年大会で団体戦準優勝。津幡南中では全国都道府県中学生大会団体戦優勝。津幡相撲教室の先輩、中村泰輝(現・大の里)の後を追って海洋高へ進み、1年時から団体戦メンバー入り。3年時に全国高校十和田大会団体戦で2位に入るなど活躍した。

 高校卒業後に鳴戸部屋に入門し、令和2年3月に前相撲。同3年11月場所には幕下西7枚目まで上がったが、右足や左肩の大けがで5場所連続休場(全休、途中休場含む)を余儀なくされ、一時は序二段西6枚目まで番付を下げた。そこから9場所連続で勝ち越し、十両昇進を決めた。182・8センチ、135・4キロ。左四つ相撲。

 この日、師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)と共に会見に臨み、「今まで頑張ってきて良かったなという気持ち」と、ホッとした笑みを見せた。高校時代に指導した海洋高相撲部総監督の田海哲也さん(62、県相撲連盟理事長)は「よくぞ勝ち越して、自分でチャンスをつかんだ。偉い。先輩の大の里や高橋の活躍が刺激になったと思う」とたたえた。

 海洋高校同窓会の一般社団法人能水会と同校などから化粧まわしが贈られる予定。