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来年の干支「辰」堂々 妙高市平丸地区 スゲ細工作り最盛期

スゲ細工「昇り龍」
来年の干支「辰」にちなんだスゲ細工を制作する柴野さん(29日、妙高市上平丸のスゲ細工創作館)

 妙高市平丸地区のスゲ細工創作館では来年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんだスゲ細工「昇り龍」の制作が最盛期を迎えている。

 平丸地区では昭和33(1958)年、スゲ細工の制作が始まった。干支の民芸品は年末年始の風物詩として定着した。現在は、NPO法人平丸スゲ細工保存会が伝統を引き継ぎ、スゲ細工創作館(上平丸)を拠点に活動している。

 29日は柴野美佐代さん(61)ら3人で作業。細やかにスゲを組み、ひげなどの部品を飾り付けた。「暗いニュースが多いが、『辰』にあやかって上昇していく感じを表し、かっこ良く仕上げた。できれば1年を通して飾ってほしい」と柴野さん。人口減少が進んだ平丸地区にあって「暮らす人が楽しい思い出をつくってほしい」と、「昇り龍」に願いを重ねた。

 スゲ細工は木札付きで、1体2万2000円(税込み、送料込み)。少人数、全て手作りで行っているため、制作数には限りがある。注文、問い合わせは柴野さん(電090・3548・7370)へ。

来年の干支「辰」にちなんだスゲ細工を制作する柴野さん(29日、妙高市上平丸のスゲ細工創作館)