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奴奈川姫と頸城の歴史、耳と舌で 日本画家の川崎日香浬さん招きイベント 上越シビックサービス

奴奈川姫当時の新潟について語る川崎さん(右)と湯沢シェフ
神話時代からの新潟の歴史に思いをはせながら乾杯する出席者

 上越市市民プラザ(同市土橋)の指定管理者、上越シビックサービス主催のトークイベントが25日、同プラザ内のレストラン「カフェ&ダイニングリラックス」で開かれた。同市の日本画家、川崎日香浬さんを招き、「奴奈川姫と越後の国頸城の歴史・食文化」と題したイベントを展開。約50人の出席者はトークと料理で歴史を体感した。

 川崎さんは日本神話に題材を求め、特に奴奈川姫をテーマにした作品を多く描いている。奴奈川姫と求婚した大国主命(おおくにぬしのみこと)の関係を紹介し、「米作りや酒造りを伝えたのが大国主命。さらに奴奈川姫と結婚して長岡に行き、そこではサケの捕り方を教えた。新潟県は、掘れば掘るほど大国主命や奴奈川姫の話が出てくる」と述べ、特に地名によく表れているとした。

 料理は湯沢雅彦シェフが担当。2000年以上前の上越に思いをはせながら、和洋混交の6品を仕上げた。湯沢さんは「当時はしょうゆや食用油がなかったので使わず、できるだけ塩で味をつけた。また、燻製(くんせい)料理は古代からあったと聞くので使ってみた」と紹介した。

神話時代からの新潟の歴史に思いをはせながら乾杯する出席者