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箏の音色と茶会楽しむ 頸城区瀧本邸 上越名家秋の一斉公開

瀧本邸で開かれた茶会と箏の演奏

 NPO法人上越名家ネットワークによる「上越名家一斉公開」秋の公開が11、12の両日、上越市内の名家4邸で行われた。各邸では併せてフルートや箏の演奏、茶会や美術品の展示といった趣向が凝らされ、訪れた人をもてなした。

 公開されたのは頸城区森本の白田邸、同区百間町の瀧本邸、三和区神田の林富永邸、上越市戸野目の保阪邸。

 このうち瀧本邸では箏奏者の高倉七虹さんの演奏と、表千家の市川宗柚社中による茶会が開かれた。

 当初はこけむした庭で野だてを予定していたが、天候不順のため、書院造りの離れ「懐徳亭」で実施。来場者は高倉さんが爪弾く箏の音色を聞きながら、国の登録有形文化財に指定されている懐徳亭の趣や、社中の若手を中心としたもてなしに心を和ませ、一服を楽しんだ。

 初めて瀧本邸を訪れたという、表千家師匠の野村宗幽さんは「聞いていた通りの素晴らしいお庭と建物。箏の演奏も良い趣向ですね」と笑顔で話した。