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第四北越銀行板倉支店が移転オープン 窓口に現金ない初店舗に 板倉区総合事務所内 新形態で利便性向上

「意義ある取り組みにしたい」と述べる第四北越銀行の高橋専務
総合事務所内に移転した第四北越銀行板倉支店

 第四北越銀行板倉支店が6日、板倉区総合事務所内に移転オープンした。同行初の窓口に現金を置かない店舗で手続きもペーパーレス。ローンなどの相談は本店などとリモートでつなぎ、顧客に解決策を提案する。同行は板倉支店の運営で得たノウハウを蓄積し、今後同形態の店舗を展開したい考えだ。

 キャッシュカードを保有しない顧客は窓口で受け付けを済ませ、店内にあるATMを操作して出金や振り込みなどを済ませることができる。窓口は帳票などを記入せず、備え付けのタブレット端末で必要な手続きを行う方式に変えた。

 ATMは店内に1台のほか、同事務所内に2台を備える。相談業務は本店の担当部署やコンサルティングプラザとリモート会議システムでつなぎ、専門的なアドバイスを受けることができる。

 開店前に式典を行い、高橋信専務は「今まで以上にサービスを充実させ、意義ある取り組みにしたい」と述べた。上越市の小田基史副市長は「行政と金融のワンストップサービスが実現でき、市民の利便に資する。市としては遊休資産活用の点でもありがたい」とあいさつした。

 ATMを利用した女性客は「旧支店は駐車場へのアプローチが細くて難儀だった。総合事務所に移転して駐車場も広くなり、便利になった」と話していた。

総合事務所内に移転した第四北越銀行板倉支店