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新井地域秋の風物詩 4日まで「おたや」 参拝者、露店にぎわう 妙高市新井別院 

平日にもかかわらず、多くの人が訪れた報恩講「あらいのおたや」(2日正午すぎ)
「昆虫標本展」を開く市地域のこし協力隊の山口隊員

 妙高市の新井別院で4日午前まで、報恩講「あらいのおたや」が開かれている。参道、歩行者天国となった旧北国街道に露店や茶店が並び、にぎわいを見せている。

 新井地域の秋の風物詩は、新井別院報恩講奉賛会(事務局・新井商工会議所内)が主催。かつては通りを埋め尽くすほどの人出があり、特別法要などの行事には泊まりがけで参加する人も多くいたという。

 2日は平日にもかかわらず、多くの市民らが参拝。毎年訪れているという同市吉木の60代夫婦は静かに手を合わせ、「年を重ねると信仰の気持ちが出てくる」などと話した。

 祝日「文化の日」の3日は、稚児行列(午前9時~)、恵信尼公堂法要(午前10時~)、おたやdeマルシェ(午前10時~午後4時)などが予定されている。

◇「昆虫標本展」出展 地域のこし協力隊山口さん

 同市新井南部地域の特産品ブース内で、同市の地域のこし協力隊・山口起麻隊員(30)が2日、「昆虫標本展」を開き、参拝者らの関心を集めている。

 山口隊員は東京都世田谷区出身で、今年4月に就任。祖父と共に縁のあった同地域の寸分道地区を担当し、農業振興、深山の里運営などを支援している。

 動物行動学などを学んできた山口隊員。「自然豊かな妙高の生物、生態系を守りたい。身近にいる虫を地元の人に知ってほしい」と願った。

 3日は展示に加え、そば販売などを行う予定。

「昆虫標本展」を開く市地域のこし協力隊の山口隊員