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ツキヨタケ食べ2人が食中毒 県が注意報発令 上越市

食中毒が発生したツキヨタケ(見本、県提供)

 上越保健所は24日、上越市内でツキヨタケによる食中毒が発生したと発表した。今秋に県内で発生した毒キノコによる被害は初めて。これを受け県は同日、「毒きのこ食中毒発生注意報」を発令し、食用と正確に判断できないきのこを絶対に採らない、食べない、人にあげないことを呼びかけている。

 同保健所によると、22日午後6時ごろ、上越市の60代男性と50代女性が自宅で、親戚から譲り受けたキノコを鍋物に調理して食べたところ、約1時間30分後に吐き気、嘔吐(おうと)、下痢などの症状が出たため、同10時ごろに医療機関を受診した。

 翌23日、医療機関から上越保健所に連絡があり、調べたところ患者宅に残っていたキノコがツキヨタケと判明。その後の調査で患者の親戚は22日、妙高市の山中でこのキノコをムキタケと思い、採取していたことが分かった。患者2人はすでに退院にしている。

 ツキヨタケは食用のムキタケやヒラタケと間違えて食中毒になることが多く、県内では令和3年を除く過去5年間で毎年、被害が発生している。