文字サイズ

作品越しにイルカ遊泳 うみがたりで宮田亮平さん作品展示

「日輪」のバックで泳ぐ2頭のイルカ
うみがたりに展示されている古径の複製画

 上越市立水族博物館うみがたり(同市五智2)は11月19日まで、「シュプリンゲン―飛翔 宮田亮平の世界展」を開いている。小林古径記念美術館(同市本城町)と連携し、佐渡市出身で20日に文化功労者に選ばれた宮田亮平さん(78、前文化庁長官)の、イルカをモチーフにした作品を展示している。

 東京藝術大名誉教授を務める宮田さんは金属工芸の家に生まれ、イルカと波のシュプリンゲンシリーズなどで国内外の美術展に参加、長らく同大の学長を務めた。上越では新潟大高田分校芸能科で講師を務め、小林古径記念美術館が昨年開いた「芸能科の記憶」展に出展し、講演も行った。

 展示は2階イルカホールで行われ、中央に置かれた作品「日輪」越しに泳ぐイルカを見ることができる。さまざまなイルカと波をステンレスなどで制作した「シュプリンゲン」や、イルカの体内に世界を配した「ほんのりと」など7点が飾られている。

 両館の連携イベントで、小林古径記念美術館にもシュプリンゲンが展示され、うみがたりには魚を描いた古径の複製画が展示されている。小林古径記念美術館の宮崎俊英館長は「全体がブルーで、こんなにいい展示室はない」と話した。

 21日はうみがたりで宮田さんの講演が行われた。

うみがたりに展示されている古径の複製画