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母校の後輩へメッセージ 県立直江津中等で演奏、講演 ピアニスト・市村幸恵さん

生徒たちの前で演奏する市村さん

 県立直江津中等(植木勲校長)で17日、直江津高・直江津中等同窓会主催の記念講演会が開かれた。直江津高卒業生でピアニストの市村幸恵さん(48、吉川区出身)がピアノ演奏と講演を行った。

 チェコ在住で演奏活動を展開している市村さんは、上越市でのコンサートのため来日中で、日程を利用して母校で講演した。

 前半はショパンのノクターン作品9―2やリストの「愛の夢」第3番など、クラシックのピアノ曲を演奏。後半は自身がチェコへ行くことを決めたきっかけや、チェコで学んだことなどを語った。

 市村さんは武蔵野音楽大3年時、チェコ出身のピアニストで同大教授の故ヤン・ホラークさんからチェコの作曲家の曲を薦められ、「しっくりきた」ことからチェコに興味を持った。チェコでの暮らしについて「毎日がうれしいショック。(チェコが)自分の居場所のような直感があった」と振り返った。

 生徒たちへのメッセージも発信。「チェコ行きはたくさんの反対を受けたが、自分の意志を突き通して進んできた。自分で決めて切り開いてきたことに自信と充実感がある。皆さんに自分の人生を歩んでほしい」と語った。