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関東管領平井城址保存会(群馬県藤岡市) 上杉謙信とゆかり 21日来越、春日山城跡など訪問 一緒に見学する上越市民を募集

関東管領、上杉憲政が居城した藤岡市の平井城址(小島幸雄さん提供)

 上越市が誇る郷土の戦国武将、上杉謙信とゆかりのある群馬県藤岡市の「関東管領平井城址保存会」(松原三友会長)が21日、上越市を訪れて謙信の居城、春日山城跡などを見学する。案内する上越観光案内協会の永見完治会長(83)は一行を歓迎し、一緒に見学する上越市民を募っている。

 藤岡市の平井城は謙信に山内上杉家の家督と関東管領職を譲り渡した上杉憲政の居城。永見さんは平成5年に藤岡青年会議所のサミットに上越代表で参加して以来、何度も訪れて交流を重ねている。同保存会は初の上越訪問を前に学習会を行い、永見さんと元上越市学芸員の小島幸雄さん(71)が講師を務めた。

 一行28人は初めに謙信が憲政の居館のために建てたという御館跡を訪れた後、午後0時30分に春日山神社を出発し、約2時間かけてじっくりと春日山城跡を巡る。上越からの参加者は同神社で合流を呼びかけている。

 今回も講師を務める小島さんは「山城は防御だけでなく、権威を示すものでもあった。そういったことを話したい」と話す。永見さんは「これから続く謙信公祭100回などの節目に藤岡市から訪問してもらえるよう、多くの市民が参加して歓迎してほしい」と思いを語った。雨天時は春日山城跡見学は中止となる。