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関根学園一時逆転も 航空石川に敗れる 北信越高校野球

【日本航空石川―関根学園】関根学園は二回裏一死三塁、9番西戸の投前スクイズで三走・大平(右)を迎え入れ2点差に迫る
関根学園は三回裏無死満塁、5番片桐の左前安打で1点差に。この回に一時逆転に成功した

 来春の選抜大会出場につながる秋季北信越高校野球大会は2日目の15日、福井県営球場などで準々決勝が行われた。1回戦を逆転で突破した関根学園(新潟3位)は日本航空石川(石川2位)と対戦。一時逆転する粘りを見せたが、四回に8点を失ったのが響き、6―13、七回コールドで敗れた。2020(令和2)年秋季大会以来の北信越ベスト4はならず、選抜大会は絶望的となった。

◇6得点するも大量失点響く 関根学園

 ◇準々決勝

 【福井県営球場】

 ▽第1試合

日本航空石川

(石川2位)

 3108001|13

 1130001|6

関根学園(新潟3位)

 (七回コールド)

 ○…「悔しいの一言しかない」。日本航空石川に敗れた試合後、関根学園・山川徠輝主将(2年)は唇をかみ締めた。最後は意地の反撃を見せたが、中盤の大量失点が響いた。

 北信越大会に初出場した時の1回戦で1―6と敗れた相手と再戦。安川巧塁監督は「確実に距離が縮まっていることは実感した。手応えのある敗戦」と、力のある相手2投手を研究して攻略し8安打で6得点した部分は評価した。

 初回に3点の先制を許すも、その裏に4番篠原颯太(2年)の左前安打で1点、二回には9番西戸航希(同)のスクイズで1点を返し、三回に無死満塁から5番片桐優(同)の左前安打、7番大平慈温(同)のスクイズなどで一時は5―4と勝ち越した。だが、投手陣が直後の四回に打ち込まれ、失策や連続押し出し四球もあり、一挙8点を失った。

 安川監督は「大量失点は格上のチームにあってはならない。早め早めに継投させ、どうにか流れを切りたかったが」と悔やんだ。山川主将も「野手で何とかしようと思ったが、切れずにピッチャーには申し訳ない」と話し、「これで甲子園は夏しかないので、航空のような速い投手でも打てるようにしっかりと振り込みたい」と今後の底上げを見据えた。

 1点目の適時打を含む2安打の篠原は「チームが劣勢の場面でもチームを救えるように」と、中心打者としての自覚を込めて決意を表した。



 大会直前に登録変更で入り、4番手で3回2/3を3安打1失点に抑えた池田悠斗(2年) 全力を出してチームを勝利に導こうと思って投げた。来年は春夏と優勝できるようにしっかりと練習したい。

関根学園は三回裏無死満塁、5番片桐の左前安打で1点差に。この回に一時逆転に成功した