令和５年度第１８回糸魚川市美術展覧会（市展）が９日まで、同市寺町４のビーチホールまがたまで開かれている。入場無料。

　今年の審査対象作品は絵画、書道、写真、陶芸、彫塑・工芸の各部門合わせて５６人から７８点が出品された。彫塑・工芸を除く各部門の審査が行われ、展覧会初日の７日に入賞作品の表彰式が行われた。

　絵画で市展賞に選ばれた北村清栄さん（８４、須沢）は「最初で最後の賞かも」と驚きながら、「定年から絵を始めて２０年以上。これからも描き続けたい」と話した。書道で市展賞を受賞した齋藤翡香さん（７３、桂）は「賞を頂けたのは皆さんのおかげ。（教室で指導する）子どもたちの頑張りを励みに、私も頑張って続けられている」と感謝した。

　主催の市、市教育委員会を代表して鶴本修一教育長が「多くの人が感動し、心に残る作品を来年も飾ってほしい」と期待を寄せた。

　会場では審査対象外の特別出品を含めて１０３点を展示。研さんを積んだ成果や感性豊かに表現した力作が並ぶ。併せて相馬御風生誕１４０年と童謡「春よ来い」発表１００年の記念作品展も同時実施。小学生らの書道や塗り絵を展示している。

　時間は午前１０時から午後４時まで。

　市展入賞者は次の通り。（敬称略）

　【絵画】▽市展賞　北村清栄▽奨励賞　倉又裕美▽佳作　保坂秀一、山崎利行

　【書道】▽市展賞　齋藤翡香▽奨励賞　岡田翡鈴、相澤典子▽佳作　渡辺華●（王偏に秀）、五十嵐夢杏、古市壮峰、中沢恵樹、田上桃花

　【写真】▽市展賞　田中俊雄▽奨励賞　吉野強、加藤美波▽佳作　岩崎勉、小杉峰之、榊正喜

　【陶芸】▽市展賞　田中七雄▽奨励賞　大西まり子▽佳作　山崎明子、平林壽子