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認知症予防に役立てて 効果的な運動紹介 上越市消費者協会

「コグニサイズ」に取り組む参加者

 上越市消費者協会(浦壁澄子会長)は7日、「さわやか健康ライフ」実践講座を同市本町3の雁木通りプラザで開いた。

 講座は生活習慣を見直し、効果的な身体活動で健康寿命を延ばすことを目的に行われている。同日は「認知症予防で健康寿命をのばそう」をテーマに、脳の仕組みに関する講話や、認知症予防に効果的な運動を実践。約35人が参加した。

 初めに、市健康づくり推進課の今野和美保健師長が、脳の模型を使って各器官の役割を説明。今野さんは、短期的な記憶の保存をする「海馬」の働きを良くするために、十分な酸素や栄養が必要と解説。そのためにはバランスの良い食事、短くても深い睡眠、適度な運動が大切と話した。

 続いて市高齢者支援課の高橋峰子作業療法士長が、認知症予防に効果的な運動を紹介。参加者は「グーパー体操」といった脳トレのほか、運動と頭で考える課題を組み合わせた「コグニサイズ」を実践。左右にステップを踏み、3の倍数のときに手をたたくという運動で、脳を活性化させていた。

 大貫3の女性(78)は「認知症予防のために、日頃から健康体操などに取り組んでいる。きょう教わった体操も自宅で続けたい」と話した。浦壁会長は「認知症になった会員もおり、人ごとではない。学んだことを日常生活で継続し、予防につなげてほしい」と願った。