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キャリアフェスいといがわ 働く大人、職業観に触れる 中学3年生ブース巡り

市内4中学校の3年生300人超が一堂。地元事業所の業種や仕事内容、働く大人たちの職業観などに触れた
「ヒューマンコーナー」の様子。糸魚川市出身で活躍している先輩たちのミニ講演の動画を視聴した

 糸魚川市の中学3年生が地域の企業で働く大人や職業に触れる「キャリアフェスティバルいといがわ2023」(同実行委員会主催)が6日、同市上刈4の市民総合体育館で行われた。市内4中学校の3年生合わせて300人超が集い、午前・午後と出展事業所のブースを回ってさまざまな職種、職業観を肌で感じた。

 同市子ども一貫教育の中学生年代のキャリア教育の一環。4回目の今年は各種サービス、製造、建設、医療・福祉、公務、農林業、小売・卸小売、運輸、電力供給、金融、情報通信と多彩な業種の約50事業所が出展した。

 出展側はそれぞれの業界や仕事の内容、特色、やりがいなどを紹介。機材や製品を生かした実演、体験を盛り込んだブースも多く、楽しみながら理解を深める生徒が目立った。

 今年は「ヒューマンコーナー」で、同市出身で活躍しているゲスト5人によるミニ講演「20代、30代のユニークな先輩に学ぼう!〝自分らしい〟キャリアの創りかた」を実施。

 津軽浩司郎さん(カリフォルニア州立大バークレー校)、塚田ちひろさん(イールー)、ながさき一生さん(さかなプロダクション代表取締役、東京海洋大非常勤講師)、伊藤大貴さん(ヒーリングガーデンたかなみ代表取締役)、伊藤美裕紀さん(美容室tabbyスタイリスト)の講演の動画を放映した。

 最後に各校の生徒たちが同フェスの感想を発表。「各事業所の魅力や仕事のやりがいを深く知ることができた」「新しい発見がたくさんあった」などと振り返り、将来への抱負を力強く述べた。

 また、今年は申し込み制で保護者の来場を受け付けた。保護者の一人(42)は「体験企画が充実していて、事業所の皆さんの工夫を感じる。子どもたちの職業選択の幅が広がると思う」と話した。

「ヒューマンコーナー」の様子。糸魚川市出身で活躍している先輩たちのミニ講演の動画を視聴した