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実習で模擬家屋建築 ビジネススタッフ科が取材 学科またぎ活用 上越テクノスクール木造建築科

模擬家屋は内装なども仕上げ済み。ビジネススタッフ科が取材した

 県立上越テクノスクール(上越市藤野新田)の木造建築科は、訓練の一環で模擬家屋を建築した。4日、同校ビジネススタッフ科の訓練生が完成した模擬家屋を取材し、木造建築科訓練生が工程などを解説した。

 建築したのは4月入校の訓練生13人。模擬家屋は10坪(約3・3平方メートル)の平屋建てで、教員による設計図を基に、材木の墨付けや加工、組み立てなどを行った。現在の住宅建設で最も一般的な在来軸組構法で、6月末から夏休みを挟み約2カ月半で完成させた。大工が行う仕事の実習のため、外壁や屋根などはないが、フローリングや壁紙など内装も仕上げた。

 谷端佑斗さん(18)は「ミスもあったが、形になって良かった。大工のことをたくさん学ぶことができたので、それを生かせる企業に就職したい」と話した。

 通常は完成後に解体するが、科をまたいだ活用を模索。ビジネススタッフ科が同校の職業訓練を紹介する小学生向けのカードゲーム制作に取り組んでいることから、模擬家屋をゲームに登場させることに。同科による取材では写真撮影に加え、建築工程や使用する道具、木造建築の魅力などのインタビューを行った。