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来年2月から運用開始へ 加盟店説明会で概要示す デジタル地域 通貨「翠ペイ」

糸魚川商工会議所での加盟店説明会では、高瀬会頭があいさつした(25日)

 糸魚川市のデジタル地域通貨「翠(スイ)ペイ」導入に向けた加盟店説明会が25日に糸魚川商工会議所、28日に能生商工会で開かれ、翠ペイの概要が示された。来年2月から運用開始の見込み。市内の加盟店でのみ利用できるキャッシュレス決済サービスを通じて地域内消費の循環、経済活性化を図る。

 糸魚川信用組合、糸魚川商工会議所、能生商工会、青海町商工会、糸魚川市の5者でつくる同市デジタル地域通貨振興協会(事務局、同信用組合)が進めている事業。地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ、トラストバンク提供)」で地域通貨の発行・管理を行うもので、加盟店と利用者に2次元コードを使った決済サービスを提供する。

 利用者はスマホアプリをダウンロード、または2次元コードを印刷したカードを申し込み、翠ペイを使う。1ポイント(=1円)単位で利用できる。同信用組合の各店舗(上越支店は除く)またはセブンイレブンATMで繰り返しチャージして使う仕組みで、ポイントの利用期限はチャージした月から6カ月以内となっている。

 チャージ金額は1000円単位で、上限は10万円。チャージ時のプレミアム率は通常1%で、その分のポイントが付与される。

 令和6年度以降は健康ポイントや子育て支援ポイントといった各種行政ポイントの発行とともに、団体・各店独自のキャンペーンなどによる民間ポイントの募集・活用を予定している。

 加盟店説明会には糸魚川商工会議所会場、能生商工会会場合わせて68事業所・84人が参加。加えてオンラインでの参加もあった。

 同協会副会長の高瀬吉洋会頭は「市の共通商品券やプレミアム商品券が、デジタルに置き換わると思っていただいてよい」とし、換金請求手続きが不要になるなどのメリットを挙げながら「翠ペイが魅力あるデジタル地域通貨として市民に定着していくよう、皆さまからご協力いただければ」と呼びかけた。