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〝宇宙米〟待望の収穫 通常コシと同様の生育 東本町小と田中産業

順調に育った〝宇宙米〟を収穫。児童が交代で刈り取った

 上越市立東本町小(松岡博志校長)と田中産業(同市土橋)が共同で取り組む「KomeTane宇宙プロジェクト」の稲刈りが29日、同市荒屋の水田で行われた。宇宙を旅したコシヒカリの種もみから育った稲が実り、待望の収穫となった。

 今年3月にロケットで打ち上げ、宇宙ステーションで1カ月保管された種もみから育てた苗40株を、6月に植えた。隣には通常のコシヒカリを植え、生育状況を比較。今夏の猛暑を乗り越え、順調に生育。外見からは双方の違いは見られなかった。

 5年生60人が水田を訪れ、順番に鎌で手刈りをした。収穫量はもみで600~700グラム程度。来年度に植える種もみにするほか、成分、食味分析を検討している。

 同じ水田で育てている「みずほの輝き」の収穫も併せて実施。児童と同社社員が協力して刈り取り、はさ掛けをした。

 野口穂香さん(5年)は「こんなに大きく育って本当にうれしい。いつかは食べてみたい。(宇宙米の栽培を)これからも続けてもらいたい」と話した。