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関根学園、北信越へ 代決で開志に快勝 秋季高校野球県大会最終日

【関根学園―開志学園】関根学園は五回表二死二、三塁、2番植木が右前に先制2点適時打を放つ
関根学園は八回表二死二塁、9番西戸がダメ押しの左翼越え2点本塁打を放ち、二走大平(3番)に迎えられる

 秋季北信越高校野球県大会は24日、三条パール金属スタジアムで第3代表決定戦と決勝が行われた。関根学園は代表決定戦で開志学園に8―0、八回コールドと快勝し、2021(令和3)年春季大会以来、選抜出場が懸かる秋は20年以来、通算7度目の北信越大会出場を決めた。決勝は日本文理が帝京長岡に24―15で勝ち、19年春以来の優勝を果たした。本県から日本文理、帝京長岡、関根学園の3校が北信越大会(10月14日~、福井県)に出場する。

◇地元コンビ活躍 鈴木2安打完封 関根学園

 ◇北信越大会第3代表決定戦

 【三条パール金属スタジアム】

関根学園

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開志学園

 (八回コールド)

 ○…関根学園が快勝で、選抜出場が懸かる秋季北信越大会の出場権をつかんだ。五回に0―0の均衡を破ると、七回に1~4番の4連打で一挙4点。八回には2ラン本塁打でダメを押し、投げては1年生の鈴木興丞(こうすけ)が8回を2安打、無失点に抑えた。

 打線はスタメンで2人の上越出身者が活躍した。五回表二死二、三塁で2番植木琉友(りゅうと、1年)が右前に先制2点タイムリー。スクイズを失敗(ファウル、三振)した後だけに「自分で決めるしかないと打席に入った。外から入ってくるスライダー。狙っていた」。七回にも右前適時打で貴重な3点目を挙げた。

 もう1人は直江津東中の先輩でもある西戸航希(2年)。五回に左中間二塁打して先制の好機を広げ、八回に公式戦初本塁打を左翼芝生席に運んだ。日本文理との準決勝で九回裏二死三塁のサヨナラ機で代打を送られたことが「悔しくて、その思いもぶつけた」という。前日、学校に戻った後、レギュラー組を早く上がらせる中、植木と西戸の2人は自主的に残って打ち込んだ。その練習成果を早速、結果で表した。

 安川巧塁監督は、捕手で入学してから遊撃手にコンバートし、再三の好守で活躍する植木を「真面目に一生懸命やる子。大会中にどんどん成長している。頼もしい」とたたえる。扇の要、西戸については「練習試合ではホームランを打っている。(長打の)ツボを持っている」と打力も評している。

 現在西武ライオンズの滝澤夏央(20)らがいた時以来の北信越大会出場を決めた。大会直前には福井遠征し、選手に北信越大会への意識を植え付けた。指揮官は「やっといける。3位なので、おそらく他県の1位が相手。胸を借りるつもりで一生懸命やりたい」と、選抜につながる決戦への決意を語った。



 今大会5度目の先発、練習試合を入れても自身最長という8回を2安打無失点に抑えた鈴木興丞(1年) 試合前、監督に9回完投を言われスイッチが入った。コントロールが定まらなかったけど、球威で抑えられた。自分でこの試合を終わらせたいと思った。北信越大会でも強気なピッチングをしたい。

関根学園は八回表二死二塁、9番西戸がダメ押しの左翼越え2点本塁打を放ち、二走大平(3番)に迎えられる
関根学園・先発鈴木は最後の打者を三振に打ち取り雄たけび。8回を2安打無失点に抑えた