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軍事、外交で持論 井上和彦氏が講演 上越市

井上和彦氏の上越初講演が開かれた

 軍事、安全保障、外交問題、近現代史などを専門とし、テレビのバラエティー・ニュース番組でコメンテーターを務める井上和彦氏の講演会「そこまでせっていいんかい!封印された感動の近現代史」が16日、上越市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。

 同実行委員会による企画で、井上氏の講演は上越初となる。

 井上氏は、ロシアのウクライナ侵攻による外交問題から論を展開。兵員に関するロシアと北朝鮮の「需要と供給」の関係を強調し、両国の「隣人」である日本も人ごとではないと警鐘を鳴らした。

 続いて井上氏は、歴史上、日本が世界で果たした役割、他国に対して行った人道支援のエピソードを紹介した。

 1910、20年代、ロシア革命後の独立運動によって生じたポーランド孤児約760人を日本と日本赤十字社が保護・救済。ポーランドでは今もこれを記念した公立学校が存在し、日本文化を伝える一役を担っているという。井上氏は「日本への感謝を示す国がある。これが『世界』」と結んだ。