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谷浜小児童 熱心に練習 伝統文化を次世代へ 23日に上弦の月くびき野里神楽共演会

練習に臨む小学生たち。完成度を高めるため、何度も動きを繰り返していた

 「上弦の月くびき野里神楽共演会」(桑谷里神楽伝承会主催)が23日午後1時30分から、上越市立谷浜小体育館で開かれる。出演する子どもたちの練習会が7日、谷浜地区公民館で開かれた。桑取谷の伝統文化を次世代へ伝えるため、熱心に練習に励んでいる。

 上越地域に伝わる里神楽の源流とされる桑取谷の里神楽。地元の神職や子どもたち有志による発表会「月満夜の里神楽」が毎年開かれているが、今年は広く上越地域から若手神職らが出演。里神楽の共演によって、地域文化を発信する。

 子どもたちによる里神楽は毎年大人気で、今年は谷浜小の2年生から6年生までの7人が出演。獅子や鏡、海幸など5曲を舞う。出演経験のある児童が多いが、新しい曲に挑戦したり、前年以上の完成度を追求したりと、意欲が高い。桑谷里神楽伝承会の岩片克己さんは「見てくださる人からの反応がモチベーションになるのでは。発表の場を設けることの大切さが分かる」と話す。

 練習は夏休みから始まり、同日は4回目。覚えた動きを確認し、より美しい動きになるよう練習を繰り返した。今回が初出演で、太玉(ふとだま)を舞う笹原ゆめさん(同校2年)は「いい感じになってきた。本番は完璧にしたい」と意気込む。

 見学は協力金として200円が必要。小学生以下無料。直江津駅とくわどり湯ったり村から送迎バスを運行する。送迎バス利用者は12日までに申し込む。申し込み、問い合わせは事務局のNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(電025・541・2602)へ。