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牧区 地域を学び〝体観(たいけん)〟 楽しみながら地域活性 小中学生と大人 ベンチ製作やクイズ挑戦 牧っこ体観隊

はばたきの丘に設置するベンチを塗装。楽しみながら地域貢献

 牧区の小中学生らが地域を学び、体験するイベント「牧っこ体観(たいけん)隊」(牧っこを育てる会主催)が5日、同区内で行われた。歴史や文化に触れ、地域活性の取り組みを楽しみながら行った。

 昨年度までは「探検隊」の名称で行っていた行事で、本年度から内容をリニューアル。従来は地域の大人たちが体験内容を決めていたが、今回から企画に牧中の生徒たちが参加。中学生が興味、関心のある場所や体験を多く盛り込んだ。体験、観察、記録がコンセプトのため、「体観(たいけん)隊」と名付けた。

 牧小と牧中の全校児童生徒に大人を加えた約100人が参加。高尾地区と沖見地区の2コースに分かれ、体験を行った。また、道中では学校の歴史や地区の文化、方言などを題材にしたクイズを出題し、子どもたちが挑戦した。

 沖見地区コースでは輪鳳寺(同区川井沢)での鐘突き体験や、はばたきの丘(同区大月)でベンチ作りを行った。ベンチ作りは井上遼斗君(牧中3年)のアイデアで、井上君は「景色がいい場所なので、ベンチを設置することで、楽しんでほしい」と意図を話した。

 ベンチは牧区で伐採した杉を使用。子どもたちは座面を木ネジで固定する作業や、水性ペンキで色を塗る作業を行った。完成後はそのまま同所に設置され、利用者が座れるようになる。

 今井美紀さん(牧小6年)は「きれいに塗れた。自分たちが作ったベンチを使ってもらいたいし、自分も座りに来たい」、高波佑衣さん(同)は「牧区は広いので、自分が知らない所、行ったことのない所に来られて良かった。景色がとてもきれい」とそれぞれ話していた。