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上越市立水族博物館「うみがたり」 国内最高齢も元気な姿 ゴマフアザラ・シジローの解説イベント 

前足を振ってあいさつするジロー。右は雌のコケ

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は18日の敬老の日に合わせて、国内最高齢のゴマフアザラシ「ジロー」の解説イベントを行っている。また29日までの平日、65歳以上の入館料を割り引くシニア割を実施している。

 ジローは昭和58年3月25日に〝立つゴマフアザラシ〟として人気を集めた雄のジョーと雌のエツの間に、旧上越市立水族博物館で生まれた。ジローもプールの水面に頭を出して立っているような姿勢を見せ、父のジョーと共に脚光を浴びた。

 現在は40歳。高齢のため白内障で視力はなくなったが、聴覚は敏感。スタッフの動きなどを感じて餌の時間が近づくことが分かると、ほかの個体より早く反応するなど元気な姿を見せている。

 解説は毎日午後1時から行われている。飼育員が日頃の様子や見分け方などを説明、「長寿の秘訣(ひけつ)は餌をたくさん食べることと、よく眠ること」と話した。ジローらは最後に前足を振ってさよならのあいさつをした。新潟市の遠藤駿さん(33)は「ゆったりとした動きはおじいちゃんらしいが、聴力や餌の食べ方などはバイタリティーが感じられた」と話した。