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歌い手も観客も刺激 シニアコーラス桜 老健でミニコンサート 上越市

会場全体で「ふるさと」を歌う。利用者からは拍手や喜びの声が上がった

 シニアコーラス桜は30日、知命堂病院併設の介護老人保健施設くびきの(上越市西城町3)を訪問し、ミニコンサートを開いた。同世代の施設利用者たちに歌声を披露し、一緒に歌って楽しんだ。

 同団体は約15年前にシニアを募って結成。現在は70~80代が中心で、約50人が活動している。これまで自分たちで発表会などを開いてきたが、施設へのボランティア訪問は初めて。施設側からの打診を受け、メンバー16人が出演した。

 コンサートでは「夏は来ぬ」「青い山脈」など唱歌や昭和の歌謡曲などを歌った。出演者も利用者も耳なじみの曲で、1曲ごとに大きな拍手。当初は「ふるさと」を会場全体で歌って終わる予定だったが、利用者側のリクエストで2曲のアンコールを行うなど大盛況だった。利用者の女性は「気持ちが若返った。久しぶりに大きな声を出せた。歌はいい」と笑顔で話した。

 指導者でソプラノオペラ歌手の山崎弘子さん(56)は「同じくらいの年齢の人が歌う姿を見て、刺激になるのでは」と話す。メンバー最年長の秦妙子さん(87)は「皆さんが喜んでくださって私たちもうれしい。月2回の練習は張り合い。声を出すことは健康にもいい」と語った。