文字サイズ

上半期火災・救急・救助概況 火災、前年同期並みに発生 上越地域消防局

今年は芝火災が多く、高温少雨傾向が続くため、さらなる発生に注意が必要だ(24日、柿崎区上中山での芝火災の様子)

 上越地域消防局は25日、今年上半期の管内における火災・救急・救助概況を発表した。それによると、火災発生件数は39件と、すでに過去10年で最多だった前年同期(41件)並み。高温少雨傾向が続いていることを踏まえ、さらなる火災発生に注意を呼びかけている。

 火災の内訳は、建物火災18件(昨年同期比8件減)、林野火災1件(同1件減)、車両火災4件(同2件増)、芝火災などのその他火災16件(同5件増)。建物火災が前年より減少したが、芝火災などが増え、全体の4割以上を占めている。

 火災で65歳以上の高齢者1人が死亡。6人が負傷している。出火原因は、たき火・火入れが14件で最多、電気関係、たばこ、こんろが各3件など。たき火・火入れは昨年1年間の火災でも、出火原因1位だったが、今年はそれを上回るペースで発生しているという。

 救急概況では、出動件数が5060件、搬送人員が4762人。いずれも前年同期より増加した。救助概況も、出動件数が37件で前年同期より増加。活動件数は18件で、前年より2件減少した。